【ブラックバンクとは?】令和の虎で物議を醸した“採用リスク対策サービス”の正体と課題【松尾 匠・726人目】
「これも新しいパワハラになりそう…」
令和の虎726人目に登場したのは、採用の“地雷回避”を可能にする新サービス『ブラックバンク』を提案した松尾 匠さん。
一見すると画期的に思えるこの仕組みですが、プレゼン中には虎たちから賛否の声が飛び交う展開に。
今回はこのブラックバンクの仕組み・意図・評価を深掘りしていきます。
🔹 松尾 匠さんとは?志願の背景
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名前:松尾 匠(まつお たくみ)
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志願内容:採用トラブルを減らす「ブラックバンク」の開発・普及
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希望金額:500万円
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ビジネス目的:「正しく働く人を守り、採用側のリスクを最小限に」
「働かない社員をクビにできない日本。
ならば、最初から地雷を採らないようにすべきでは?」
松尾さんのこの主張には、確かに共感する声も多いはず。
特に中小企業経営者や人事担当にとって、“採用ミス”は大きな痛手となる現実があります。
🧩 ブラックバンクとは?その仕組み
■ サービス概要
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名称:ブラックバンク(BLACKBANK)
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形式:過去の勤務態度やトラブル履歴を匿名共有できるデータベース
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対象:元社員について“ブラック履歴”を投稿できる企業(本人には非通知)
■ 狙いと特徴
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同業間で問題社員の情報を共有し、採用時に注意できる仕組み
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悪質なケース(勤怠不良、パワハラ加害、金銭トラブルなど)を“見える化”
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投稿内容の信ぴょう性を担保するため、登録企業・投稿内容に一定の制限を設ける予定
🐯 虎たちの反応は賛否両論!
🔼 共感・肯定的意見
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岩井社長:「企業を守るという発想は必要。一定の需要はあるはず」
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林社長:「会社を守るために“見える化”は武器になる」
特に「採用してからでは遅い」という企業側の視点を持つ虎たちは、
松尾さんの提案に一定の理解を示しました。
🔽 否定・慎重意見
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トモハッピー(竹之内社長):「これは“逆パワハラ”になりかねない」
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桑田社長:「ブラックリスト化は法的トラブルを生む可能性が高い」
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鈴木社長:「投稿者の私怨や誤解で人生を潰すリスクもある」
法的リスク、個人情報保護、誹謗中傷、冤罪…。
倫理的・法律的観点から**“危険な仕組み”になる懸念**が多くの虎たちから指摘されました。
💬 SNSでも“賛否が分かれる議論”に
動画公開後、X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄にも多くの意見が投稿されました。
📢 肯定的な声:
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「経営者視点ならこういう仕組みが欲しいの分かる」
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「地雷社員を避けたい気持ちはある」
⚠ 否定的な声:
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「自分の知らないところで評価されてるの怖すぎ」
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「ブラックバンクという名前がもうアウト」
🧠 筆者の考察:課題はあるが、着眼点は面白い
ブラックバンクの仕組み自体は現代的であり、「採用の質を高める」という目的には一理あります。
しかし現状では、以下のような課題が浮き彫りです:
問題 | 内容 |
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法的リスク | 名誉毀損、プライバシー侵害、個人情報保護違反など |
偏見リスク | 1社の意見が固定化され、再就職の妨げになる可能性 |
情報の信ぴょう性 | “私怨投稿”の防止が極めて難しい |
もし導入されるなら、「匿名の仕組みをなくす」or「両者からのレビュー制にする」などバランス調整が必須でしょう。
✅ まとめ:ブラックバンクは“採用の未来”か、“危険な線引き”か?
松尾匠さんが令和の虎で示したのは、単なる採用支援ツールではなく、
「人材の信用情報」を企業が共有するという大胆な未来像。
それが“倫理的に危険”と映るか、“合理的な進化”と映るかは、
日本社会がこれからどう“働くこと”を捉えるか次第なのかもしれません。
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