令和の虎|「舞台は君の人生だ」虎が見極めた熱量と覚悟の本気【来條翼】

令和の虎まとめ

令和の虎にまたひとり、異色の志願者が現れた。448人目の志願者・来條翼。かつて過去回で虎たちに強烈なインパクトを残した男が、今回は1on1形式で再登場を果たす。

彼が今回虎に持ち込んだプランは、「舞台『虎舞』を大阪で定期公演し、名物コンテンツに育てたい」というもの。本人が主演・脚本・演出を担い、さらには資金調達と宣伝までこなすという、いわば“なんでも屋”スタイルの熱量全開プレゼンだ。

相対する虎は、令和の虎の象徴とも言える男・岩井良明。経営者としてもプロデューサーとしても辣腕を振るう彼が、果たしてこの熱き舞台人の提案にどう答えるのか? 本稿では1on1対決の様子を、詳細かつSEOを意識した構成で振り返る。


舞台『虎舞』とは何か──大阪を拠点にした“新しいエンタメ”

来條が今回掲げるプロジェクトの核は、舞台作品『虎舞』である。タイトルからも分かるように、「令和の虎」からインスピレーションを得て生まれたこの舞台は、ビジネスとエンタメ、そして人間ドラマを融合させた独自の世界観を持つ。

内容は、歌・ダンス・演技を融合したストーリー仕立て。成功と挫折、希望と葛藤が交錯する中で、一人の青年が“虎”たちと出会いながら成長していく物語だ。来條自身がその主人公を演じることで、観客に熱を伝える構成になっている。

大阪を拠点に、定期的な公演を打ち続け、最終的には「大阪観光のひとつとしてチケットを買ってもらえるような存在になりたい」と語る来條。ビジネスモデルとしては、チケット収入を中心に、グッズ展開、コラボイベント、スポンサーシップなどの多角的収益化を狙う。

一見、熱意先行にも思えるこの計画だが、岩井は早い段階で「君の熱は伝わった。でも、それだけで終わってはいけない」と静かに言葉をかける。


岩井の“冷静な視線”が投げかける現実──事業計画の詰めの甘さ

岩井がまず問うたのは、「観客動員とキャッシュフローの見通し」だった。舞台ビジネスにおいて最大のネックは、継続性と固定費。劇場代、スタッフ人件費、宣伝広告費──収支のバランスがシビアに求められる世界だ。

来條は、月1回の定期公演を目標に、まずは収容人数50名程度の小劇場からスタートしたいと語る。チケット単価は3000円前後、初期投資として50万円を希望している。

だが、岩井はそこに疑問を投げかける。「君のスケジュールとキャパシティで、本当に継続できるのか?」「役者としても、プロデューサーとしても走り続けるのは限界が来る」と冷静に指摘。

さらに、ビジネスとしての再現性を問われた来條は、「自分一人のコンテンツでは終わらせたくない。最終的には劇団化し、他のキャストでも成立する作品にしたい」と語るも、具体的な仕組みや育成計画までは明確に示しきれなかった。


タイマンならではの“対話”と“情熱”──言葉の奥にある本気を見抜けるか

形式上は1on1、つまり一対一の真剣勝負。虎と志願者の距離が近い分、言葉の“体温”もそのまま伝わる。

岩井は時に厳しく、時に諭すように来條の内面に切り込んでいく。「舞台という文化を継続的に広めていくには、個人のパッションだけでは限界がある」「君がやりたいのは“自己表現”か、“事業構築”か、それを見誤ると成功しない」と静かに語った。

それに対し来條は、「自分の人生そのものがこの舞台に詰まっている。だからこそ自分が先頭に立って切り開きたい」と本音をぶつける。

プレゼン終盤、岩井はこう語る。「正直、事業としての完成度はまだまだ。ただ、君の“何があってもやる”という意志は確かに受け取った。その熱を、舞台だけでなく経営にも向けてほしい」と。

そして、ある“条件”付きで出資の意思を示す。条件とは、定期報告・業績レポートの提出、そして半年以内に一定の集客を達成すること──いわば「成長のための契約」だ。


情熱と現実が交差する1on1。来條翼の“虎舞”は始まったばかり

来條翼が挑んだ令和の虎・1on1。そこには、舞台人としてのプライドと、事業家としての覚悟が混在していた。ビジネスとしての完成度は発展途上であったが、彼の圧倒的な熱量と表現力は、虎・岩井の心を確かに揺さぶった。

出資決定は、単なるゴールではなくスタートである。岩井の言葉通り、「舞台をビジネスにする」ためには、来條自身が演者から“事業の舵取り役”に脱皮する必要がある。

だが、彼の言う“人生を賭けた表現”が本物である限り、舞台『虎舞』が大阪を代表するコンテンツになる日も遠くはないかもしれない。

令和の虎が証明したのは、「志と覚悟のある者には、年齢も肩書きも関係ない」という事実である。


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